『愛の落日』*2


マイケル・ケインブレンダン・フレイザー主演。52年のフランス占領下のベトナムサイゴンを舞台に、初老のイギリス人ジャーナリストとアメリカ人青年、良家出身の美しいベトナム人女性を描くラブ・サスペンス。

前半は、マイケル・ケインがワガママな男に見えるつまらない恋愛モノみたいに見えたけど、ブレンダン・フレイザーの正体が見えてくる辺りから、サスペンス色が強くなってきて、切なくなってくる。今のアメリカって、ベトナム戦争より悲惨でダメな状況を作ってるて言われているらしいけど、その思想ってのが、どこから来るのかが、なんとなく分かってくるのが、フレンダン・フレイザーのセリフ。きっと、今のアメリカを揶揄してるんだと思う。

でも、フレンダン・フレイザーって、知的な声をしてるのに、なんだかコメディ作品の風貌なんだよね。そこがこの作品の華やかさを欠いちゃってるような気が…。いや、彼は好きなんですよ。『青春の輝き』*1とか素晴らしい作品もあるし。