ランベール・ウィルソンのポスター

tofu22004-06-23


13:20発の香港経由キャセイパシフィックで搭乗予定だが、友人は12時すぎのエールフランスなので早めに空港へ。
11:00ころ空港についたので、先にチェックインしてのんびりしようと思っていたら、ものすごい人混み。バカンスが始まったばかりで、しかも先日屋根が崩れたFターミナルが閉鎖しているため、長蛇の列。チェックインするのに1h30並んだ。
その間、横入りしようとする東洋人女性が2人もいた。みんな疲れながら並んでいるのに、自分だけ知らん顔して私の前に入ってくるからカチンときた。「アンタの列はここじゃない、あっちだろ!」っと怒鳴ってやった。もうひとりは、チェックインの時に、私の友人のフリをして後ろにピッタリとくっついていた女。そいつは出国手続きでも、ふらりと同じことをしようとしたの。カチンときたので睨み付けてやった。そしたら違うゲートに逃げていった。
ズルいことが悪いことじゃないけど、愛嬌なくされると可愛げがないから許せるものも許せなくなる。そう、二人とも、ずごく感じが悪い女性だったのだ。「いいですよ〜」とかって許せる感じが全くない。
その後、小さな子供を抱えた若いお母さんが、後ろから恐縮しながら列を横切り始めた。どうやら、子供のオシメを替えなくてはならないとかで、近くのおばちゃんたちが、「遠慮しないで、先に進ませてもらいなさい!ホラホラっ、みんなも許してくれるわよ」と手を挙げながら叫んでいる。みんなも、どうぞ、どうぞって感じで、す〜っと通してあげた。こういう状態の女性は、誰だって心から順番を譲りますよ。そういうもんですよね。
この感覚がなんだかパリにはある。というか、江戸っ子的というか、都会的というか、そういうのが心地よくて気持のいいことだと思う。公共の場はみんなが心地よく使うもの。自己愛のための過剰な親切はお節介だけど、パブリック・スペースでは不快な気持ちにならないようにしたいものですね。
そんな事件が勃発するほど混んでいたからなのか、飛行機は1時間遅れで出発した。機内で、座席を通路側に変更してもらう。よく見たら元サッカー日本代表トルシエ監督似の青年。なんだかオドオドしていて、イヤホンの使い方が分からずオドオドしながら、使い方教えてほしいとか、飲み物のリクエストも順番を無視して私からどうぞとか言ったりで、好青年でした。帰り際、上海のNEC勤務だと教えてくれた。がんばってね〜。


余談--
偏見のある私は、都会っ子を自負しているので、気っ風の良い行動をする人が大好き。損得を考えたズル賢さのある行動が大嫌い。理不尽な事があるとカチンとくる。「宵越しの金は持たねえ」とかは、今どきじゃないけど、スマートさは好き。
それと、都会の人特有の口の悪さとかも好き。それはユーモアのあるものだから。根底にはよそ者排除の感覚があったりするんだけどね。文京区に昔から住んでいるおばちゃんたちの会話を聞いてると、その感覚がビシビシと入っているからおもしろいんだ。私の両親は東京育ちだけど、私自身は東京生まれの横浜育ち。本当は東京っ子じゃないんだけどね。