鈴木宗男氏の元秘書、ジョン・ムウェテ・ムルアカ氏が秘書に復職!?
『アイ・スパイ』公開記念「1日秘書就任」任命式レポート
2003年4月、鈴木宗男氏の私設秘書だったジョン・ムウェテ・ムルアカ氏が秘書に復帰するとの情報が入った。ボスとなるのは、ソニー・ピクチャーズ社長、町田治之氏。4月26日より公開されるスパイ・アクションコメデイ映画『アイ・スパイ』のプロモーションの一環として、映画の名誉宣伝部長も兼任するという。久しぶりの秘書復帰となるムルアカ氏の「1日私設秘書」任命式の模様をお伝えする。
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- ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント本社社長室。大きな窓から明るくさし込む午後の日差しで、室内温度がやや高めとなっているこの部屋で、鈴木宗男の元私設秘書、ジョン・ムウェテ・ムルアカ氏の「1日私設秘書」任命式が行われた。
司会:本日は、『アイ・スパイ』の名誉宣伝部長就任式、そして、ムルアカ氏の秘書復帰となる「1日秘書就任」任命式にお集まりいただき、ありがとうございます。今回は、ソニー・ピクチャーズ社長、町田治之氏の1日私設秘書として、ムルアカ氏に秘書の仕事に1日復帰していただきます。さらに、最近、映画出演も果たしたムルアカ氏が演技の手本としている、エディ・マーフィーの最新主演作『アイ・スパイ』の名誉宣伝部長も引き受けていただくこととなりました。
映画『アイ・スパイ』でのエディ・マーフィーは、ボクシングの世界チャンピオンであり、腕利きのスパイでもあります。ムルアカ氏は、祖国ザイールのために日本で様々な活動をしながらも、空手三段という凄腕の持ち主です。このような奇妙なつながりがあって、今回は『アイ・スパイ』の名誉宣伝部長も引き受けていただくこととなりました。それでは、ムルアカさんにご登場していただきましょう!
ムルアカ:こんにちは。本日、ひさしぶりに仕事に戻りました。国会でちょっとクビになってから今まで無職でしたが、というか、辞表を出したのですが(笑)。これからは、社長秘書として、そして宣伝部長ということで全国をまわって仕事をしたいと思います。よろしくお願いします。
司会:それでは、ソニー・ピクチャーズ社長より、臨時私設秘書就任のための名刺をムルアカ氏にお渡ししたいと思います。名刺は宣伝部長の必須アイテムですからね。これでムルアカ氏は秘書となります!
司会:さらにもう一つあります。映画『アイ・スパイ』の中に登場する完全不可視のステルス戦闘機“スイッチ・ブレイド”を模した被りモノが授与されます。どうぞ、お受け取りください!
ムルアカ氏:はい。ありがとうございます。
司会:ムルアカさん、秘書復帰ということですが、いかがですか?
ムルアカ:とても素晴らしいですね。この映画は私も観ましたが、とても素晴らしい作品で、自信をもって宣伝できます。日本全国、そして全世界の方々に観てもらいたいなと思います。一生懸命に仕事をがんばりたいです。
司会:秘書としてのお仕事は久しぶりになるわけですが、感想はいかがですか?
ムルアカ:私は日本で第一秘書といわれる秘書の仕事をバリバリとやってきた人間です。黙っていても目をつぶっていても全部やるべき事が分かるくらいです。こちらの仕事も一生懸命頑張っていきます。
司会:では、いくつか質問をさせてください。相棒とともに活躍するというバディ・ムービである『アイ・スパイ』ですが、ムルアカさんにとっての相棒、といえるような方はいらっしゃいますか?
ムルアカ:残念ながら相棒という人を見つけるのはもう少し時間が掛かるかもしれないです(笑)。でも、エディ・マーフィーさんは、素晴らしい人間だと思います。私も日本に来たばかりの時は髭をのばしていたので彼に似ているとよく言われていました。だから私の相棒のような存在です(笑)。彼の方が背は低いですけどね。私も、のとほど素晴らしい相棒と仕事ができると思いますよ!!
司会:なるほど。さて、ムルアカさんは格闘技もお好きとのことですが、空手もやっていらっしゃいますよね。サップを倒せる! といったお話はどのようになったのですか?
ムルアカ:まあそれは大したことないですよ(笑)! 彼の試合を2試合ほど見ましたけど、案外弱かったなと。私の方がもうちょっと強いかなと思いましたよ。一発で倒れてしまうなら私の攻撃でも倒れてしまうんじゃないかなとね。でも、よくがんばっている素晴らしい人間だと思います。でも、日本の格闘はそんなに甘くないと思いますけどね。
司会:おお、そうですか。頼りがいのある秘書ですね。こんなに頼れる秘書がいらっしゃったら、社長、いかがですか?
町田社長:そうですね。この映画も順当にいきますね! よろしくお願いします!
ムルアカ:この映画は4月26日から公開ですが、私も都内だけでなく地方の劇場にも行きます。もし私に会いたいなら、映画館に来てください!
質問:秘書と宣伝部長の業務ということですが、いかがですか?
ムルアカ:宣伝部長というのは、秘書業務に似ているという感じです。私のような幅広い仕事をする国会の秘書というのは、外国でいうと大統領レベルです。国会議員の2、3年生くらいの力を持たないと、将来の総理になるような人の秘書にはなれません。それと同じように、宣伝部長の仕事もいろいろと指示をしなければならないので、とてもおもしろいと思いました。とてもいい仕事だと思います。元々、秘書の業務をしながら、いろいろなことをするのが、本当の秘書の仕事ですからね。今回は仕事はふたつだけですし、映画も主演のエディ・マーフィーさんも素晴らしいです。この仕事をやらせてもらうこと自体が名誉です。
質問:1日限りということで、寂しいのでは? 社長に直訴しようなどとお考えではないですか?
ムルアカ:いやあ、今回の映画だけです(笑)。あまり欲張るのはどうかと。でも、ソニー・ピクチャーズはとても心ある会社ですから、ちょっと変わった宣伝部長として、他の作品でも、お受けできないくらいの仕事をくれると思います(笑)。今回は本当に満足しています。肩を揉んでくれる相棒もいますしね(笑)。かわいいお嬢さんなので、緊張感がほぐれますね。
質問:実際に水着を着た秘書がいたら、どうですか?
ムルアカ:いいんじゃないですか(笑)。新しい時代の秘書として。内閣総理大臣にもこのような秘書がいたら、いろいろな業務をこなせるんじゃないですかね?
質問:今後は、どのようなお仕事をお考えですか?
ムルアカ:テレビ出演をしながら大学の教員にまた戻りたいと思っています。多くの学生たちを今まで以上に育てていきたいです。また、全国での講演もたくさんやりたいですし、いただいた仕事を一生懸命やりたいです。私は、体力はありますので疲れたりはしない男です。たくさん仕事をしていきたいと思っています。
質問:格闘技参戦を表明されましたが、試合のご予定は?
ムルアカ:日本で行われるフルコンタクトに出て欲しいという話はあります。でも、何年も練習していないですし、国際試合ですから今は検討しているところです。世界チャンピオンと対決してほしいと言われているので、そんなに大きな期待をされても…。でも、私には格闘の血が流れているので、体を作ってからリングに上がるというのではないです。空手だったらいつでも大丈夫です!
【2003年4月取材】