本日の試写

tofu22004-10-07



『スカイ・キャプテン・ワールド・オブ・トゥモロー』ケリー・コンラン監督/2004年/107分/アメリカ/出演:ジュード・ロウグウィネス・パルトロウアンジェリーナ・ジョリー


ハッピー・アドベンチャーで楽しかった。インディ・ジョーンズのような冒険活劇ですね。30年代を舞台にしているので、なんだかもっさりとした珍道中がほどよいです。


主人公は、ちょっとドジな所があるスカイキャプテンジュード・ロウ)。冒険の相棒になるのは、これまたドジキャラがキュートな敏腕女性新聞記者ポリー(グウィネス・パルトロウ)。メカ担当のデックス(ジョヴァンニ・リビシ)に、空に浮かぶ巨大な要塞を仕切る女艦長フランキー(アンジェリーナ・ジョリー)が加わり、昔からの仲間たちが、悪を退治するために危険な冒険に出発ですよ!スカイキャプテンとポリーとフランキーには、微妙な三角関係があるのかないのか!?かわいらしい嫉妬とイジワルなイタズラが随所にあったりして、懐かし感たっぷりのキャラを、みんなが嬉々として演じている感じ。


オープニングには、セピア色に彩られた大都市ニューヨークがいきなり登場です。四方八方からサーチライトに照らされるエンパイアステイトビルの屋上に、飛行船ヒンデンブルグ3号が着艦。何だか、いきなりレトロです。30年代のニューヨークを舞台にしたSFアクションなので、フリッツ・ラング監督の『メトロポリス』を彷彿とさせます。


飛行船には何かに追われている博士(ドクター)が乗っていて、重要機密が入ったバッグを従業員に託して失踪。それを嗅ぎつけた記者のポリーが街を捜索していると、上空から巨大ロボットが!突如襲撃されるニューヨーク。どうするポリー!警察もお手上げだ!そうだ!傭兵パイロットのスカイキャプテンを呼ぼう!スカイキャプテン!応答せよ!!


ゴーグルとマスクで顔を覆ったハンサムさんが、遙か彼方からニューヨークに向かってまっしぐらに飛んでくる!冒険心とイタズラっぽさを併せ持つ好奇心旺盛な鋭い眼孔を光らせながら、炎上する摩天楼にやって来た彼は、そう、スカイキャプテンだ〜!カッコイイ!って、これがジュード・ロウです。変なキャラクターばかりやってますね。いや、今回は、とことんハンサムさんのまま演じてますけど。


で、何だかかんだといろいろな道中には、かわいい嫉妬とかイタズラとかしながら、恋人だったのね〜とか、浮気したと疑ってるから怒ってるのね〜とか、いや、ちょっとだけだよ本当にちょっとだけ、とか、痴話ゲンカなんかしながら、スカイキャプテンとポリーが冒険します。それはともかく、何が一番気になるかっていうと、絶対的にアンジェリーナのアイパッチ!なぜ片目なの!スカイキャプテンとはどんな関係なの!なんで女艦長なの!そこら辺は、続編で解明して!続編作るよね?シリーズ化できるでしょ、これだけおもろいキャラと超豪華キャスト揃えたんだから。っつうか、やるつもりでしょ。


それから、ついでに気になるのは、ニューヨークに飛来する巨大ロボット。これは、宮崎駿の『天空の城ラピュタ』のロボットそっくりなんだけど、それは、アメリカアニメの巨匠、マックス&デイブ・フライシャー(『ベティ・ブープ』『ポパイ』)が41年に手掛けたTVシリーズ『スーパーマン』に登場させた、巨大ロボット「メカニカル・モンスター」へのオマージュなのだとか。