アピチャッポン!

tofu22004-10-11



アピチャッポン・ウィーラセタクン


名前です。タイの映画監督の。


『真昼の不思議な物体』(2000年/タイ/83分)を観ました。彼の出世作です。


アテネ・フランセにて開催中の「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形in東京2004」の中の1本。初期の短編作品『第三世界』(1998年/タイ/17分/ビデオ)も同時上映。


おもしろい〜!!この人ってば、映画を愛しているのか、ナメているのか、びっくりすることばかりする。観賞後は、何だか分からない印象が残るけど、ふとした時に、もしかして全てがイタズラだったのか?ってな感じで思い出してたりする。「奇妙」と言う言葉がぴったり当てはまる不思議な映画。


『真昼の不思議な物体』は、英語タイトルが「Mysterious object at noon」っていうんだけど、映画の最後の最後に突然「at noon」ってクレジットが登場する。それって、ここまでが映画のオープニングだったってことなのかってびっくりするでしょ。っつうか、椅子からズリ落ちそうになったよ。おもろすぎ。


まあ、ここまでがオープニングだと仮に想定したとしても、『トロピカル・マラディ』に続くって意味になるのであれば、そう取れなくもないんだけどね。キーワードは「虎」です。


『トロピカル・マラディ』っていうは、2004年カンヌ映画祭審査員賞受賞作。賛否両論まっぷたつに割れた問題作品。トロントへの旅は、これを観るのが目的のひとつ。で、観たんだけど、すっかりヤラれました。私は好きです、アピチャッポン。恐るべし、アピチャッポン。


それにしても昨年、日仏とフィルメックスで上映された『ブリスフリー・ユアーズ』(02年カンヌ映画祭ある視点賞グランプリ)を見逃したのは、つくづく悔やまれる。


写真は、右が監督。左は『トロピカル・マラディ』主演の人。こういう人なんで、映画もそういう話です。っつうか、そういう雰囲気を醸し出すカット多数だったりします。