踊れるサントラ

tofu22004-12-18


そういえば来年早々、ミュージシャンの伝記映画が多く公開されるなあ、なんてふと思う。そしたら『Ray/レイ』の日本盤サントラ発売を待ちきれなくなり、近所のレンタル屋でレイ・チャールズのベストを借りてみた。2枚組で、デビューから最近までを網羅した素晴らしき内容。ピーター・ドジェット氏によるライナーノーツも素晴らしくて、バイオグラフィーと合わせて曲の紹介が完璧。勉強になります。で、CDを聴いていたら「shake a tail feather」が流れてきて、「おお!『ブルース・ブラザーズ』じゃん!」なんて感じになってきたので、R&Bノリで他のCDも聴いてみるかってなってきて、サックリと、その流れで聴いたCDをご紹介。


【本日のBGM】

ディスク1はソウルフルなクラブ寄りテイスト、ディスク2はポップスやロックのカヴァーでホールで演奏しそうなもの。クインシー・ジョーンズとのコラボ作『夜の大捜査線(イン・ザ・ヒート・オブ・ザ・ナイト)』はやっぱりかっこいい。

レイ・チャールズ/グレイテスト・ヒッツ」ディスク2に入っていた「shake a tail feather」からの流れでこちらを。この曲に合わせたダンスを全て踊れると自慢していた女の子がいたのを思い出しますな。それにしても、ジャケのダン・エイクロイド、細っ!

  • 『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ*3

フランク・オズ監督作品のミュージカル。マペットショーのミス・ピギーの声とかやってたりするイカすオジチャンですね。宇宙からやってきた人食い植物「オードリーII」の声はフォー・トップスのリーヴァイ・スタップスがやっているので、めちゃくちゃ歌がかっこいいんだよな。そんでもって、この映画の製作者はデヴィッド・ゲフィン(『スクール・オブ・ロック』でマネージャーのオチビちゃんが彼の自伝本を読み出したとお母さんが嘆いてた)とジェフリー・カッツェンバーグ(『シュレック』でいつも来日するメガネのおじさん)。現ドリームワークスの創立メンバー3人のうち二人が(もう一人は言わずもがな、スピルバーグですね)偶然にも86年にこれだけの素晴らしいモノを作ってたわけですね。主演のリック・モラニスは歯医者のスティーヴ・マーティンとともに、とあるテレビ番組の黄金期を盛り上げた、ダン・エイクロイドと共演した『ゴーストバスターズ』につながるわけです。そう、これはサタデー・ナイト・ライブつながりでもあります。実はこの作品は、コメディ好きには、外せない作品なのです。


ウェス・アンダーソン監督作品。デビュー作『bottle rocket(アンソニーのハッピー・モーテル)』からお馴染みのマーク・マザースボウの手によるサントラ。元DEVOの人ね。この映画、内容も素晴らしく傑作なんだけど、サントラも収録曲がめっちゃクールで大好き。クリエイションの「メイキング・タイム」から始まって、ザ・フー、キャット・スティーヴィンス、イヴ・モンタンに繋がって、ジョン・レノンの「オー・ヨーコ」でグッとさせて、フェイセズの「ウー・ラ・ラ」で泣かせるサントラなのですよ。つながり?ううん、何だろ、天才つながり?まあ、なんだっていいじゃないっすか。ノリがよければ、万事オッケーってことで。