謎の未掲載記事BB編1

tofu22005-02-26


今月にてフリーライター卒業につき、取材したけど掲載されていない記事をこちらにてご紹介。04年10月に取材したもので、カフェ特集なるページで掲載予定でした。取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました!何かの形で、またご一緒できるといいなと、心から願っております!!


■タイトル:「ほっくり和めるアートな昼カフェ・東京編」

■リード:冷たい空気が心地よい冬。美術館に併設されているカフェでほっくり和んでみませんか?冬の優しい日差しをガラス越しに浴びながら過ごせる「アートな昼カフェ」をご紹介します。(取材・文/伊藤よしこ)


★「ジョン・レノンミュージアム カフェ」
ジョン・レノンが愛したロイヤル・ミルクティと老舗ホテルの味が堪能できる贅沢な昼カフェ。明るい日差しが射し込む店内には、万平ホテルのカフェテラスをイメージした木々のオブジェがさりげなく施されています。110年の歴史を誇る老舗、万平ホテルのスタッフが経営しているので、味・サービスともに超一流。おすすめは、季節毎に変わるランチとディナー。メインディッシュとグリーン・サラダに、パンかライスが付いて1680円。厳選された季節の野菜と新鮮な食材で作られる万平ホテルのフレンチ・シェフの味が堪能できます。また、ジョン・レノンが万平ホテルを常宿としていた70年代後半当時からメニューにあるスモーク・サーモンとローストビーフのオープンサンド(1365円)も人気メニューです。


ジョン・レノンが夏の万平ホテルに滞在するようになったのは77年から80年頃の間。パートナーのオノ・ヨーコ氏の実家の別荘が近くにあり、彼女の紹介で万平ホテルの会長とあいさつをしたのがホテルを知ったきっかけなのだとか。ホテルを見たジョンは、生まれ故郷のリバプールに似ているとすぐに気に入り、それ以来、毎年夏の1カ月半ほどの間、万平ホテルに滞在するようになったのだそうです。


毎朝、万平ホテルのカフェテリアで息子さんと一緒に朝食を取っていたというジョン・レノン。ある日、いつものミルクティをテーブルに持ってきたウェイターにジョンが「ロイヤル・ミルクティはある?」と聞いたそうです。当時のメニューにはなかった「ロイヤル・ミルクティ」。作り方をジョンから直接教えてもらい、その瞬間からメニューの一品となったそうです。


ジョンとの縁深い「ロイヤル・ミルクティ」は、もちろんこのカフェで味わえます。ダージリンを濃厚なミルクでじっくり煮立て、たっぷりのクリームをのせた「ロイヤル・ミルクティ」(630円)。ふわっとさっくり、ボリュームたっぷりのスコーン(630円・生クリームとブルーベリーソース付き)を添えれば、イギリスのアフタヌーン・ティを満喫です。避暑地としてのんびり過ごしたジョンに思いを馳せながら、のんびりと午後の紅茶を堪能してください。


<おすすめメニュー>
ロイヤル・ミルクティ(630円)とスコーン(630円)。ジョン・レノンが万平ホテルのカフェテリアで毎朝飲んでいたロイヤル・ミルクティと、彼が好きだったことで2003年にメニューに加わったスコーンを一緒にオーダーして、イギリス流アフタヌーンティを。


<データ>
住所:さいたま市新都心8番地さいたまスーパーアリーナ
Tel:048-600-3680
営業時間:11:00〜19:00(L.O.18:30)/ランチ11:00〜14:30/ディナー17:00〜18:30
休み:火曜(火曜が祝日の場合は水曜)
http://www.taisei.co.jp/museum/cafe/


ジョン・レノンミュージアム・催事案内>
http://www.taisei.co.jp/museum/


★「シャンブル・クレール」
メニューのひとつひとつに店長のこだわりが光る大人が憩える昼カフェ。2階にあるカフェは美術館の入り口へ繋がるオープンな雰囲気ですが、1階のカフェは、モダンジャズが流れる大人の雰囲気。「嗜好品としてのコーヒーを味わってほしい。そしてその余韻に浸れる空間を作っていきたい」と語る店長の五味さん。厳選したコーヒー豆を備長炭で炭火焙煎し、注文を受けてから一杯一杯ていねいにドリップした香り高いコーヒーが味わえます。日替わりのブレンドコーヒー(450円〜)は、毎日店長自らが豆を吟味しブレンドしたもの。苦みを楽しむタイプと酸味を楽しむタイプの2種類あります。カップは全て和食器。「温かいぬくもりを感じてほしい」という店長のこだわりです。また、味や香りが多彩なベルギービールも充実。各メーカー専用のグラスでヨーロッパの文化を味わえます。モダンジャズに身を委ねながら、至福の午後を過ごせますよ。


<おすすめメニュー>
ハーブ・ティ(○○○円)とチーズケーキ(450円)。カモミールジャスミンレモンバーベナなどリラックスできる香り豊かなハーブ・ティと、濃厚で滑らかな舌触りがクセになるチーズケーキに、ほどよい酸味が相性バッチリのブルーベリーソースを添えて。


<データ>
住所:東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス
Tel:03-5798-2218
営業時間:10:00〜18:00(L.O.17:30)/木・金;10:00〜20:00(L.O.19:30)
休み:月曜(月曜が祝日の場合は火曜)
http://www.brussels.co.jp/TOP/top.html

東京都写真美術館・催事案内>
http://www.syabi.com/



★「森美術館ミュージアムカフェ MUSEUM CAFE」
六本木ヒルズ森タワー内にある東京大パノラマを堪能できる高層カフェ。50階にあるミュージアムカフェに行くには、まず東京シティビュー(1500円)に入館します。直行エレベーターに乗り込み数秒経てば、そこはもう海抜250メートルの高層カフェの入り口です。ここにはふたつのカフェがあります。エントランスの横にあるのは、艶やかなピンク色が印象的なミュージアムカフェ。こちらのおすすめメニューは、一人3000円のランチ・ブッフェ。イタリアンベースのお料理が約30種類揃っているので、充実ランチが楽しめます。もちろんコーヒー・紅茶が付いています。その他にもモンブランなどのおいしいスイーツ(450円〜)やサンドイッチ(420円〜)、コーヒー(320円〜)やビール(700円)も揃っています。もうひとつのカフェはサンセット・カフェ。こちらは東京の景色を眺めながら気軽に通常メニューを楽しめます。


<おすすめメニュー>
11:30から14:00までのランチ・ブッフェがおすすめです。特におすすめなのは前菜の野菜のマリネやトマト風味ファルファーレのサラダ仕立て。メインディッシュは、パエリア風ピラフ、えびほたていかの香草風味など。季節のフルーツたっぷりのデザートも目移りしちゃいます。(ブッフェのメニューは変更になることがあります)


<データ>
住所:
Tel:03-6406-6288
営業時間:日〜木;10:00〜23:00(L.O.22:30)
     金・土・祝前日;10:00〜24:00(L.O.23:30)
ランチ・ブッフェ;11:30〜14:00
休み:要確認
http://www.tokyocityview.com/ja/cafe/index.html


森美術館・催事の案内】
http://www.mori.art.museum/


★伝説のアニメーション『ネオ・ファンタジア』ついに公開


イタリア版『ファンタジア』とも言うべき伝説のアニメーションがついに日本公開されます。1976年、イタリア・アニメーション界の巨匠ブルーノ・ボツェットが、クラシック界の帝王、ヘルベルト・カラヤンベルリンフィルハーモニー管弦楽団によるゴージャスな音楽と共に完成させたシンフォニックアニメーション。それが伝説のアニメーション『ネオ・ファンタジア』です!愛とユーモアとペーソスを織り交ぜながら、ちょっとニヒルでエロティック。実写パートを、あのフェデリコ・フェリーニが手掛けていたりと、様々なテーマがあらゆる技法を駆使して創りあげられた、アニメーションの一大叙事詩なのです。2005年1月2日(日)より東京都写真美術館にてロードショーに先立ち、12月18日から東京都写真美術館にて「イタリア・アニメーション映画祭」が開催されます。『ネオ・ファンタジア』だけでなくブルーノ・ボツェットの短編作品がたくさんフィーチャーされます!お楽しみに!


★「冬に読みたいカフェ書籍」1冊
「ドゥ マゴ物語 ある文学カフェの年代記」(Bunkamura \2000)
サン・ジェルマン・デ・プレにある伝説のカフェ「ドゥ・マゴ」の年代記です。ヨーロッパの中心、フランスはパリに今でもあるこのカフェは、サルトルボーヴォワールがテラスに座って実存主義についての思惑を巡らせ、ブルトンアルトーシュールレアリズムについて議論し、ジュリエット・グレコボリス・ヴィアンが奇想天外な発想で新しいシャンソンについて語りながら夜を明かしたかもしれないカフェなのです。マラルメヴェルレーヌピカソヘミングウェイバルザックカミュアポリネールなどの、カフェで過ごした文化人たちの素顔の記録が、写真やイラストともに収録されています。文化人たちが好んで過ごしたカフェの魅力について知りたい人におすすめです。


★「冬に聴きたい!おすすめ着ウタ・サントラ編」
サントラ『イブラヒムおじさんとコーランの花たち
パリのユダヤ人街、ブリー通りで暮らす11歳の少年モモが、食料品店を営むトルコ移民の老人イブラヒムと出会い、人生の楽しみ、喜びを知る。幸せに暮らすための、小さいけれども大切なことが、たくさん詰まっている心温まる素敵な映画のサントラです。映画の舞台は60年代のパリ。当時、ラジオから掛かっていたアメリカのロックやフレンチポップ、ソフトロックの定番まで幅広い楽曲がたっぷり。1曲目は、米サザン・ロックの代表曲「ホワイ・キャント・ウィ・リヴ・トゥギャザー/ディミー・トーマス」。キーボードとリズムボックスだけのシンプルな構成とグルーヴィーなヴォーカルがグッときます。また、日本でも人気のクリス・モンテスが歌うソフトロックの代表曲「ザ・モア・アイ・シーユー」や、多くのアーティストがカヴァーしているボビー・ヘブの名曲「サニー」も収録されています。60年代のパリ気分を味わえますよ。