本日の試写

tofu22004-07-05


『なぜ彼女は愛しすぎたのか/clement』(01年・フランス・132分)
エマニュエル・ベルコ監督・主演作品。パリに住む30歳の女性マリオンは、恋人も友人もいて仕事も充実しているが、13歳の男の子クレモンから興味を示され、次第に恋に墜ち、そして無残に捨てられる話。女性の虚無感を描いているのか、少年の冷酷なまでの残酷性を描いているのか、どちらも描き切れていない。どちらかをしっかりと描けばよかったのに、監督としての判断よりも、女優として演じる自分を抑えられなかったのかしら。もし彼女にインタビューする機会があったら、何ていうだろう。フランス人は、基本的に「私、私」なので、「私が監督した作品なので、私は、これがいいと思ったの」。何を聞いても、こういう答えしか返ってこないんだよな、きっと。